日本磨き合い通心1月号『汚れは「環境の答え」 』

 あけましておめでとうございます。
1月は、新たな気持ちで仕事に打ち込まれておられることと思います。

弊社の今年の目標は、売上1,000万増、給与10%UP、社員1名雇用、社内研修復活、エコマーク取得です。
今年もよろしくお願いします。

 さて、今回はエアコンクリーニングが最近大流行りで、季節関係なく注文が入るようになり、エアコンクリーニング専門業者も大幅に増えました。
そこで、その「汚れ」の原因を考えてみましょう。

空気中には、目に見えないほど微細な浮遊物が常に存在しています。
これらは単なる「埃」ではなく、土埃、繊維くず、花粉、胞子、油ミスト、排気由来粒子などが混ざった「動く汚れ」です。

浮遊物は空気の流れに乗って移動し、やがて壁や天井、家具、そしてエアコン内部へと付着します。
この「動いている状態から、止まる状態へと変わる瞬間」に汚れは発生するのです。


浮遊物の中でも、特に厄介なのが「炭素を含んだ微粒子」です。

炭素は有機物の基本構成要素であり、生活のあらゆる場面で発生します。
ガスや灯油などの燃焼、調理時の油煙、車の排気ガス、ろうそくや線香、さらに衣類やゴムの摩耗粉(タイヤなど)、人体の皮膚までもが、炭素を含んだ微粒子となって空気中に放出されます。

完全に防ぐ事は原理的に不可能であり、どの家にも一定量は存在しています。
これらの炭素微粒子は非常に軽く、空気の流れに忠実です。

換気、大流、温度差、扉の開閉などによって容易に移動し、特に「吸い込まれる場所」や「風が当たって乱れる場所」に集まりやすく、エアコンはまさにその代表例で、室内空気を吸い込み、循環させる構造上、空気の浮遊物を集中的に取り組む装置といえます。

エアコンの汚れの正体は、単一の物質ではなく、炭素を含んだ微粒子を核として、そこに埃、油分、水分が絡み合い、さらに湿気が加わることでカビが繁殖します。

フィルターの黒ずみは、主に炭素粒子と埃の集合体であり、熱交換器や送風ファンのベタついた黒汚れは、油ミストと炭素が結集したものにカビが重なった状態です。

これは「汚れが付いた」のではなく空中を動いていた汚れが、エアコンという"止まり場"に集約された結果だと言えます。


重要なのは、炭素そのものが直接の原因ではないという点です。
問題を引き起こすのは、炭素微粒子が付着しやすい条件が揃った時です。

具体的には、

①空気が滞留、集中する場所
②表面に油膜や湿気がある状態
③静電気を帯びやすい素材

温度差による結露、これらが重なると炭素を含む浮遊物は一気に汚れとして固定化されます。


従って、予防対策の基本は、「炭素をなくすこと」ではなく「炭素が汚れとして定着しない環境を作ること」にあります。

第一に、換気と空気の流れを整え、滞留点を減らすこと。
弱くても一定方向の気流があれば、浮遊物は面として積もりにくくなります。

第二に、油膜や皮脂膜を表面に残さないこと。
特にキッチン周辺やエアコン外装は、定期的に軽くリセットするだけで、付着力が大幅に下がります。

第三に湿気対策です。
除湿や結露防止は、炭素汚れとカビの両面を抑制します。

第四にエアコン内部を「留め場」にしないため、フィルター清掃を怠らないことです。
ここが詰まると内部で汚れが凝縮されます。

空気中の浮遊物は、見えないが確実に存在し、動き続けている汚れです。
炭素を含んだ微粒子もその一部に過ぎません。

エアコン汚れとは、生活空間の空気の状態が可視化された結果であり、汚れは原因ではなく「環境の答え」であるといえます。

空気•湿度•表面状態を整えることで、汚れの出方は確実に変えられます。

例えばエアコン使用後、お出かけ前や就寝時、送風で1時間タイマーセットなど、原因から対策まで一貫して捉え発注者に伝えることも重要な事かと思います。

「日本磨き合い通心」とは
『日本を磨く会』が会員様向け(主に清掃業者様向け)に毎月発行している会報です。

弊社では、毎月原稿を協力しております。

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