日本磨き合い通心5月号「水不足と清掃」

今年の夏はとても暑いと予想されています。

桜の開花は予想より1週間ほど遅れたのですが、これほどITが発達しても自然界の予想は難しいものですね。

もし予想通り暑い夏が来ますと水不足を心配しなければなりません。

地球の水面積は70.8%で量は、

約13.86億k㎥だそうです。

海水が97.5%淡水が2.5%、

その2.5%のうち北極と南極70%と

深過ぎで掘り出せない地下水がほとんどなので、人間が使えるのは表面にある0.01%のみ約0.001億k㎥だそうです。

水惑星などと呼ばれていますが人間の使える水は意外と少ないのです。

1.5Lペットボトルに目薬数滴と言ったところでしょう。

その貴重な水を人類全員で毎日汚してしていることになります。

世界的に見ると人口増加傾向なのでますます不足するでしょう。

水は固体液体気体と姿を変えながら空陸海の間を行ったり来たりしてるだけで総量は変わりません。

日本の年間降水量は世界平均の

約2倍と言われていますが、水資源はそれほど豊富ではありません。

陸地が狭く人口が多いので、一人当たりの降水量は世界平均の4分の1です。

さらに急流で長さも短いので、ダムやため池を作って溜めているわけですが、
雨が少なく気温の高い年は水不足になり、取水制限があり、さらに作物が育ちにくいので家計にも影響します。

ちなみにオーストラリアは国土が広く人口も少ないので、降水量は3分の1程度なのですが、一人当たりの降水量は日本の40倍になります

また、日本の水の使用割合を調べてみると、農業用水が約7割、生活用水は約15%位です。

工業用水は生活用水よりもやや少なくなるといったところです。


家庭用水の内トイレが28%風呂24%、炊事23%  洗濯16%その他9%だそうです。

これを生活排水側から見ると、生活排水は、し尿30%生活雑排水70%とされています。

生活雑排水のうち汚れ自体(食べこぼしやゴミ等)13.5%、残り86.5%が洗剤であると言われております。

さらに現在は水質汚濁原因の7割近くが生活排水によると言われていますので、ほとんどが洗剤であると言うことになります

3月号でも記しましたが、私たち清掃業者の出した排水は、生活雑排水に分類されていますので、水質汚濁原因の元を出している業種と言うことになります。

水をより少なく使うとともに、生分解性の高い洗剤を選ぶ、洗剤の量を減らすなど、
環境負荷の少ない洗剤や道具を使用することにより、清掃業者も環境対応に配慮していますと、
強くアピールできるので社会的地位の向上にもつながるのではないでしょうか。