日本磨き合い通心8月号「令和時代の清掃業界」

「令和時代の清掃業界

夏は暑い!当たり前ではない暑さ!
湿度高い日本、体力消耗が激しい!


皆様には様々な対策を取りながら日々動いてらっしゃることと思います。
良い対策がありましたら、ぜひシェアをお願いします。

 私たち掃除屋さんは汚れと言うものにアタックして、お客様の健康や建物の維持管理をしているわけですが、「汚れって何?」「汚れは汚いの?」という疑問が浮かびます。

そこで汚れとは「本来そこに存在しないもの」」と定義すれば、汚れは汚いのか。というと必ずしもそうではありません。
汚いと思うのは、本来存在しているところから、外へ出ただけで、元に戻れば良いわけですが、そうもいきません。

鏡のウロコなども別に汚くはないですね。
醜いもの、不快なもの、不愉快なものということですね。

役に立つ汚れというのは自然界のところに持っていけばありますが、人間界の中では無いでしょうね。
(あるかな?困る汚れの最強は洗剤ですね)

ですから、発生した汚れは除去することになりますが、同じ汚れでも除去方法は多種多様で、アタックする素材によって液剤も用具も様々あります。
例えば、同じ汚れでも人間の皮膚についた場合とステンレスについた場合とでは、洗剤や用具は多くの場合異なります。

ステンレスも磁石が付くか付かないのかによっても、洗剤の種類や道具も変えなければなれならないこともあります。

汚れが水溶性なのか脂溶性なのか、
塩基性なのか酸性なのか、用具はどれかなどなどに気を配ると思います。

実はアタックする素材をまず確かめるべきで、先程のステンレスの種類は多々あります。
リスクを感じたら、どこか端の方で確かめてから作業に入ることが大切です。

近年は、木床のノンワックスタイプが増えました。
化学床剤も同じように増加して、ワックス不要になりつつあります。

しかし、その素材にどのようなコーティングがされているのかなど、充分な情報は我々に届いていないのが現実ではないでしょうか。

コーティングの種類によっては耐久性を落としてしまう液剤もあります。
私たちは自分から素材の組成を調べる時代に入ってきたのかもしれません。

この洗剤はこれに…この道具はこれに…の時代は終わっていると思います。
こうした時代の流れは、床専門、エアコン専門、レンジフード、トイレ、浴室等々の専門。

そして新商品が多くなり、対応も難しくなりました。
それぞれの専門分野の方が出てきて活躍されています。

珍しいところでは、ガソリンスタンドの洗車機の洗浄を専門にして急成長し年々売り上げを伸ばしている方もいます。


「何でもできます」は「何もできない」に等しいと昔から言われていますが、まさにその通りの時代に入りました。

ハウスクリーニング業者は本当に増えました。コロナ禍で、市場拡大した業種の一つです、
行政も野放し状態から何らかの規制を、と云う事で、今年義務化された化学物質管理者設置かもしれません。

あまりにも広すぎる清掃業務の世界。

覚える内容が非常に多いために、専門化して効率を上げた方が良く、またそうした人たちでチームを組んで作業に当たる方がより効率良く出来て、お客様に喜ばれる仕事になるのではないでしょうか。