日本磨き合い通心10月号「カビで体調を崩す」
今年の紅葉を気にしながらこの原稿を書いています。
すみません。前回の投稿に誤りがありました。
「酷暑日」というのはマスコミ用語と記しましたが、2022年に日本気象協会が最高気温が40度C以上の日を指す用語にしていました。
気づかずにすみませんでした。
猛暑日が年々増加傾向にありますが、これは「気温観測の統計方法の変更」があります。
2000年に変更になっていて、それまでは1時間毎の観測測定となっていました。
今は10分ごとの観測測定となったためです。
さらに2010年頃からは気象官署(観測点)とアメダスがありますが、その測定方法は気象官署は1秒毎で計測し10秒の平均値を出しますが、アメダスは10秒ごとの計測をします。
天気予報を聞いていると、「気象庁によると」とか「アメダスによると」とか言っています。
(データやアンケートは元を見ないと単純比較はできませんね)
日本の夏は毎年暑くなっていると実感していると思いますが、日本の場合湿気がひどいので、熱中症にもなりやすいと言われています。
湿気と言えばカビです。
カビ発生状況に皆さんも奮闘されていると思います。
カビは真菌に属し、細菌より人間の細胞に近く酵母、カビ、きのこが含まれます。
発生条件が揃えばカビ自身が餌を作って、そこから菌糸がつたのように伸びていきます。
(酵母はちょっと違って分裂します)
湿度、温度、酸素の三要素の条件が整えられれば、食品はもちろん紙や金属にも発生します。
昔の日本家屋は隙間を作って、風通しを良くしていましたが、近年は機密性に優れているので結露なども生じやすく、カビが早い時期から発生してしまいます。
コンクリート、ボード、ビニールクロスなど湿気の調整をしないもので作られます。
日本家屋は木造で、土、塗壁、畳など湿気を調整するもので作られ、風通しも良かったため古民家などで感じる「気持ちいい」と言うのは、単に広いだけでは無いのです。
カビが原因で体調を崩されている方が増えているのに、気付かないことがあります。
今年改定されました内山葉子さんの本が大変参考になります。