日本磨き合い通心10月号「汚水処理の価値」

今年の紅葉はどうなるのかなと心配しながら、仕事に励んでおります。

125年の観測史上最高の平均気温とか、この20年で山火事が2倍になったらとか、サンマが高級魚になるとか、いろいろ環境の変化について言われています。

 世界中で年々魚の漁獲高が減っていて、その原因は海の酸性化や無酸素化などによる生態系の破壊であると言われております。

世界中で「脱炭素」の動きは加速していますが、人間の排出する二酸化炭素の量が増えて、海が吸収できる二酸化炭素の限界量を超えてしまったらしいです。

つまり、大量の二酸化炭素が海に溶け込んで海の酸性化が進んしまいます。

海はアルカリ性(ph7.8から8.4程度)ですが、二酸化炭素の量が増えてしまうと酸性化してプランクトンなどの生物が水質の変化や酸素分不足により死んでしまい魚もいなくなります。

さらに、貝やサンゴも育ちません。

汚れの分解によっても、水中の酸素がどんどん消費されます。

こうした酸素欠乏の海域のことを低酸素海域(デッドゾーン)と呼び1960年代は45カ所だったデッドゾーンは現在700カ所に上ると言われています。

河川から酸欠状態の水、汚れた水が流れ込むことによって、低酸素または無酸素海域デッドゾーンが増えているのです。

私たちは、こうした汚れた水を可能な限り、河川に流さないようにしたいものです。

 8 月に東京の港区南青山、千葉の市川市東菅野、9月に神奈川の宮ヶ瀬湖近く、にお住まいの方から、エアコンやレンジフードの清掃から出た重汚水を持ち帰る弊社に、出張料金が高くなるにもかかわらず注文があり作業して来ました。

共通していたのが

「汚れた水を台所のシンクに流された」「風呂場に捨てられた」

「トイレに流された」

という事でした。

とても嫌な思いをして、

「二度とハウスクリーニングは頼まない。」と、思ったそうです。

もともときれい好きの方でしたので、よほど気になられたのでしょう。

ご高齢になられ清掃は頼みたいがどうしたらいいかと思っていたところ、弊社を見つけたそうです。

今後、そうした方も増えるのではないかと思われます。

 2月には農工大でもそうしたことがあったように徐々に広がってきているのだろうと感じております。

汚水処理についても考えた作業は、今後のクリーニングのあり方を変えていくのではないかと思います。

 写真は一般家庭なので載せませんが、青山の現場終了後、根津美術館で癒しのひと時。

宮ヶ瀬湖でものんびりする時間が取れました。