日本磨き合い通心8月号「ひとつに特化する強さ」

7月6日に開催された『環の杜』の勉強会に参加してきました。

今回、講師にお招きしたのは、群馬県前橋市で活動されている「アメニティの星野延幸 氏」

ビルメンフェアにも出展されていたことがあるので、ご存知の方も多いだろう。

星野氏の特徴は「トイレ掃除専門」
他はやらない。

その代わり、圧倒的なトイレの知識。

便器の素材、焼成方法、汚れのメカニズム。小冊子を作れるほど。
特化した強さだ。

この日、群馬からわざわざ、洋式便器、小便器、洗面ボウルを教材として持ち込んでいる。
本気度が違う。

そして、どれもいい感じに汚れている。
どうやって、それらを手に入れたのか。
知り合いの設備屋さんから譲り受けているという。

我々がトイレ掃除をする際にはケミカルを使って「洗浄」という方法で挑むだろう。
ところが、星野氏は「研磨」を選択した。

トイレの汚れでメインとなるのは主に2つ。
「水垢」と「尿石」

そしてどちらもケミカルだと強い酸性洗浄剤で落とす。
それがこれまでのやり方。

ただ、薬液と汚れが反応した際にガスが出る。

身体に良いわけがないし、第一素手で扱えない。
だから、星野氏は「水垢は研磨で磨く」という。

改良したドリルとグラインダーにパッドを付け、研磨剤で磨いていく。
それを実際に目の前で見て、作業の前後は自分の指で触って確かめる。

磨く前の状態と磨いた後のつるつるとした感触。
講義だけのセミナーではなく、体験参加型。

掃除屋としての理想の実習の形じゃないかと思う。

さすがに尿石は…
我々なら「塩酸を使って…」となるが、星野氏は自社で安全性の高い「トイレ尿石取り」を開発している。

衝撃的な写真がある。
その洗浄剤に素手で指をつっこんでいる。
そして実際に講習中にも目の前でつけて見せてくれた。

指を突っ込んでも平気な酸。
私が思いつくのはクエン酸と酢酸。
ちゃんと尿石も落ちました。

しかも、このトイレ尿石取り、繰り返し使うという。
それをするためのいれものまで作ってしまう。

さらに、細かい道具(ブラシなど)もなければ自作し、とことんトイレにこだわっているところ。
書籍までだしているというのだから驚きだ。


「ひとつに特化する強さ」
それを強く感じた勉強会でした。


次回の環の杜は9月。


講師は柴田が登壇予定です。
詳細決まり次第お知らせします。

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「日本磨き合い通心」とは
『日本を磨く会』が会員様向け(主に清掃業者様向け)に毎月発行している会報です。

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